いつか降る雨、桜
ぼんやり雨の匂い
待ち侘びた春さえ
もうすぐ逝く
探してた鍵とかどうでもいいわ
だってこの手に戻る世界なんてもう
ないのだから
毬はずめば
泡のように消えてく
サクラ さくら
誰かが歌ってるほら
散る唄 ルララと 無責任に
嗚呼 桜 錯乱
この眼じゃ見えなくて
くる日のない夢をみる
まだ足 枷
痣のように 残る
もう私 君に
会えないくらいのこと
なら容易く気持ち殺せるの
ねえ、だから消して 或る日がこないこと
式日を望んだ空
今 卯月こえて
途絶えた時間埋め
「たら」「れば」とか言葉で遊んでる
まだ細き声で
誰かが歌ってる ほら
散る唄 咲く唄(ほな)を