月下の華

その声が胸を締めつける様に　心強く奪われて
まどろむ瞼の裏側に映した　夢淡く溶ける

想い寄せれば遠ざかり　つかむ腕すり抜け
（甘く）ささやくから　（呼んで）あなた
幾度繰り返す

今宵　月に照らされ　色づき花開く秘め事よ
透き通る儚さに　熱くただこの身焦がして
あなただけ包む


見つめ合う瞳囚われのままに　逸らす術さえ持てずに
愛しさがつのり息もできないほど　もう止められない

優しい笑顔振り向けば　のばす指ためらい
（鼓動）聞こえますか　（側へ）あなた
永遠(とわ)に離さずに

今宵　雲よ隠して　闇夜に鮮やかな秘め事よ
ゆるくなぞり伝える　つなぐ手と温もりがいま
二人だけ包む


（そっと）心の奥　（見せて）どうか
求め続ける

今宵　星に抱かれ　触れ合うひと時の秘め事よ
切なく響き歌い　静かに紡ぎだす愛の詠(うた)

今宵　月に照らされ　色づき花開く秘め事よ
透き通る儚さに　熱くただこの身焦がして
あなただけ包む