流れる籠の中
作詞:日山尚 作曲.歌:霜月はるか 編曲:MANYO 流(なが)れる水(みず)の音(ね)は 喪失(そうしつ)を軋(きし)ませて 絶(た)たれた路(みち)示(しめ)し導(みちび)く罪(つみ)を選(えら)ぶ 風(かぜ)の籠(こ)もる部屋(へや)で 息(いき)を潜(ひそ)め続(つづ)けて 灰(はい)の雨(あめ)は告(つ)げる 終(お)わらない哀(かな)しみを 安(やす)らかなる睡(ねむ)りすらも 赦(ゆる)されない闇(やみ)で 崩(くず)れた希望(きぼう)へと縋(すが)る影(かげ)は 憐(あわ)れに凍(こお)り付(つ)いた 鎖(とざ)された瞳(ひとみ)を 落(お)ちる雫(しずく)も拭(ぬぐ)えずに 足元(あしもと)滲(にじ)ませる 籠(かご)の中(なか)の囚(とら)われの日(ひ) 静寂(せいじゃく)を満(み)たした 沈黙(ちんもく)の水鏡(みずかがみ) 視(み)えない未来(みらい)の灯(ひ) 震(ふる)える言葉(ことば)霞(かす)む 偽(いつわ)りに抗(あらが)う事(こと)も 赦(ゆる)されない夜(よる)に 私(わたし)へ伸(の)びる其(そ)の細(ほそ)い腕(うで)が 狂(くる)わせた明日(あした)を求(もと)めても 歪(ゆが)みゆく刻(とき)の輪(わ) 止(と)める術(すべ)など知(し)り得(え)ない 繋(つな)がれた運命(さだめ)は 籠(かご)の中(なか)に囚(とら)われた侭(まま)で 鎖(とざ)された記憶(きおく)の 遠(とお)き願(ねが)いに護(まも)られて 羽(は)ばたく鳥(とり)の様(よう) 籠(かご)の外(そと)へお行(ゆ)きなさい |