少しだけ足(あ)掻(か)いてみた
君の指先にはもう
私が触(ふ)れられる 場所はないこと、
分かってたのに
気づかない フリをしてた
透(す)き通る空の色も
私の瞳には 灰色(はいいろ)に見えた
あぁ…泣(な)きそうだよ
俯(うずむ)いて 黙(だま)ってた
ズルいかな 痛いんだよ
それでも君が笑ってくれるから
傍(そば)に いさせてね
壊(こわ)れるようなキスをしましょう
この空さえ爛(ただ)れるほど
君の記憶に焼き付け て
消えない傷(きず)を 残すの
触れた唇は 痛(うず)いて うまく笑えないまま
また目を 閉じてみるの
伸(の)ばしたつまさき、引き寄(よ)せる 近づく君の音(おと)
あぁ何度でも繰り返すよ
壊(こわ)れるようなキスをしましょう
この空さえ爛(ただ)れるほど
君の記憶に焼き付け て
消えない傷(きず)を 残すの
離さないで このままでいい
せがんだ声 受け止めてよ
君の記憶に焼き付けて
この瞬間を閉じ込めるの
いまこの手は震えていた