上弦の月
作詞∶黒うさ
作曲∶黒うさ
歌∶加藤和樹
花道を 薄(うす)く照らして
寄せ木細工(ぎざいく) 音を奏でた
艶(あで)やかな 上弦(じょうげん)の月
雲に消えた 傘もないのに
朝がきてそれが 春の 霜解(しもど)けの様に
凍(い)てついた恋が いつか 熱く流れるならば
終わらない 雨の中で抱きしめて
貴方が 答えを 隠しているのなら
変わらない声でどうか囁いて
壊れた心を せめて包んで
傾(かた む)いた 気持ちはやがて
秘密ばかり 増(ふ)やしてたこと
また 一つ 「変わらないで」と
頬(ほお)の紅(べに)を 崩(くず)してたこと
降り続く雨が やがて 洗い流した
鮮やかな色を 付けた 雪の椿(つばき)の様に
仮初(かりそめ)の 夢がいつか覚(さ)めたなら
貴方を 探して 何処へと進むだろう
ささやかな 願い事をしたことも
見渡(みわた)す 景色も 忘れてくだろう
遥か遠く離れて それはとても儚く
過去も現在(いま)も全てを
託(たく)していくなら
終わらない 雨の中で抱きしめて
貴方が 答えを 探しているのなら
雪椿(ゆきつばき) 紅(あか)く染まる花びらに
今宵(こよい)を 預(あず)けて 迷い続けた