夜の月が照らす仮面舞踏会(マスカレード) 金(きん)の瞳 微笑(ほほえ)む貴方
硝子(がらす)の靴が見(み)る 夢は甘(あま)く悲(かな)しい円舞曲
零(こぼ)れる言葉と吐息(といき) 細くしなる 指(ゆび)頬(ほほ)撫(な)でて
「永遠(とわ)を望むのならば 接吻(くちづけ)をあげよう」
仮面(かめん)よどうか隠して 高鳴(たかな)る鼓動(こどう)
貴方は朝(あさ)になれば消えてしまうのでしょう 其(そ)の前にどうか
蜃気楼(しんきろう)で 構(かま)わない 紅い雫を奪って
冷たい肢体(したい) に落ちる貴方の涙
初めての恋 永遠に 刻(きざ)み付けた墓標(ぼひょう)から
真紅の薔薇は 咲き誇(ほこ)り揺れる
夜の星が揺れるテラスで 銀(ぎん)の指輪(ゆびわ)差(さ)し出(だ)す貴方
優しく手を取って 耳元(みみもと)に囁く呪文(ことば)
「時の中に置(お)き去(ざ)られ 静かなる闇を味方(みかた)にして
共(とも)にこの静かな世界を支配(しはい)しよう」
貴方が纏(まと)う夜風は 私に優しい
忘却(ぼうきゃく)の彼方(かなた)へ共(とも)に歩(あゆ)む永遠に
放(はな)さないでいて
血と血交(か)わし堕(お)ちて逝(ゆ)け 白い喉(のど)を捧(ささ)げたら
甘やかな秘(ひ)め 事(ごと)が胸を責立(せめた)てる
そう 私だけが 知っている 切ない声 愛しいわ
後悔(こうかい)は無い だから泣かないで