ある朝僕が目を覚ますと 消えてなくなってたパラメータ
会社のことも 家族のことも すべてがゼロに戻ったみたいだ
僕はため息ひとつついて いつものようにテレビをつけて
コーヒーを飲み 食パンかじり 流れてくニュースを眺めていた
ある朝僕が目を覚ますと 全部なくなってたパラメータ
彼女のことも 仲間のことも 最初からなかったことみたいだ
僕はため息ひとつついて いつものように服を着替えて
寝癖をとかし 靴紐結び 流れゆく街へと歩き出したんだ
追いかけて 追いかけて 数字だらけの世界で
振り返るその時に はじめて気づくこと
僕だけに許された 明日を選ぶ権限でさえも
もう誰かに支配されていた