繰り返す毎日と人込みに紛(magi)れて
追い掛ける夕焼けはどこか懐かしくて
思い出すのはただ待ち続 けた日々さ
結末はゆらゆら消えかけた陽炎Kagerō
曖昧な消息(shosoku) を残したい時だって
浮かんだ言の葉はいつももどかしくて
目の前の法則(hosoku) で繋ぎ止めた全て
解き放(hana)つことさえ置き去(za)りにして
夕闇(yuyami)に染まる悲劇の主人公なら
錆びた鎖(kusari)を外(hazu)さなきゃ 行ける筈(hazu)も無いから
色褪(a)せた昨日までを脱ぎ去(sa)るのさ
優しい結末へ導く風
使(tsuka)い果(ha)たした息 立ち止ま る時だって
その壁を運命と呼(yo)びたくはないから
終幕(shūmaku)を告(tsu)げては残り僅(wazu)かな灯を
吸(su)い込むオレンジの空へとダイブ
夕闇(yuyami)に染まる悲劇の主人公なら
折(o)れた剣(tsurugi)を直(nao)さなきゃ 勝てる筈も無いから
待ち伏(bu)せた明日もきっと過(su)ぎ去(sa)るのさ
醜い結末を遮(saegi)る風
有り触れた日々が無限に続いても
魔法は二度と望まない
追い掛けた夕焼けは今日も世界を置き去りに
地平の遥か先へ息を潜めた
目の前に浮かぶ景色が未完成なら
どんなに急な坂道だって越えてみせるさ
夕闇に染まる悲劇の主人公なら
錆びた鎖を外さなきゃ 行ける筈も無いから
色褪せた昨日までを脱ぎ去るのさ
優しい結末へ導く風