適当(てきとう)に生(い)きても息(いき)は続(つず)く
誰(だれ)かに寄(よ)り掛(か)かり生(い)きている
支(ささ)えが消(き)えても息(いき)が続(つず)く
次(つぎ)の拠(よ)り所(どころ)に身(み)を寄(よ)せる
使(つか)い捨(す)てじみた繋(つな)がりとか
その場限(ばかぎ)りの関係(かんけい)だとか
何(なんに)かが違(ちが)うと嘆(なげ)いてみて
何(なんに)も分(わ)からずにいるんだって
誰(だれ)か何(なん)と言(い)ったって
僕(ぼく)はずっとこんなんで
切(き)れた縁(えん)の端(はじ)に
目(め)を伏(ふ)せたの
寂(さび)しがって泣(な)いたって
誰(だれ)も知(し)らないんだって
また 猛毒(もうどく)が襲(おそ)う
誰(だれ)かの気持(きも)ちを無碍(むげ)にしては
誰(だれ)かに縋(すが)りながら生(い)きている
その度(たび)とぐろを巻(ま)く罰(ばつ)がさ
***(むね)を締(し)め付(ず)けて牙(きば)を立(た)てる
気(き)が付(つ)かぬ間(ま)に「独(どく)」が回(まわ)る
心(こころ)だけ気付(きず)いて寂(さび)しがる
痺(しび)れる様(よう)な苦(くる)しみの中(なか)で
「一人(ひとり)」の無力(むりょく)に沈(しず)んだんだ
誰(だれ)に何(なん)と言(い)ったて
もう戻(もど)れないんだって
「面倒(めんどう)だ」なんて
手放(てば)したことさえ
例(たと)え何度(なんど)泣(な)いたって
届(とど)きはしないんだって
心(こころ)にヒビが走(はし)る
壊(こわ)れぬ様(よう)に
壊(こわ)さぬ様(よう)に
未熟(みじゅく)な手(て)で守(まも)ってたのにね
些細(ささい)な感情(かんじょう)で
力(りき)んじゃってりして
握(にぎ)り潰(つぶ)していたんだろう
膝(ひざ)を抱(だ)いて泣(な)いたって
変(か)わりはしないんだって
静(しず)かな部屋(へや)に響(ひび)く
嗚咽(おえつ)さえも
夜(よる)が飲(の)み込(こ)んだって
月(つき)が照(て)らしたって
消(き)えない 消(き)えない
消(き)えない 事実(じじつ)だけ見(み)て
癒(い)えない 言(い)えない
隠(かく)していた声(こえ)を 僕(ぼく)を
猛毒(もうどく)が襲(おそ)う