ほころび
(合)遠(とお)すぎた未来(みらい)が 今(いま)は目(め)の前(まえ)で、ほら
歩(ある)き出(だ)せないまま 立(た)ち竦(すく)んだ 僕(ぼく)を見(み)てる
近(ちか)すぎた僕(ぼく)らは いつも互(たが)いのすべて
当(あ)たり前(まえ)のように 感(かん)じながら 過(す)ごしてきた
出会(であ)いの春(はる)も 笑(わら)った夏(なつ)も
寂(さび)しい秋(あき)も 恋(こい)した冬(ふゆ)も
ほら、何度(なんど)でも そう、何度(なんど)でも
君(きみ)の呼吸(こきゅう)が聞(き)こえる
閉(と)じた瞳(ひとみ)に 描(えが)いたその景色(けしき)は
いつも僕(ぼく)ら 変(か)わらぬまま
同(おな)じ時(とき)を刻(きざ)んでゆく
消(け)せはしないよ 僕(ぼく)らが居(い)た世界(せかい)は
色褪(いろあ)せても 綻(ほころ)んでも
あの日(ひ)のまま続(つづ)いてゆく
(布)下駄箱(げたばこ)に隠(かく)した 僕(ぼく)の本当(ほんとう)の気持(きも)ち
誰(だれ)も気(き)づかぬまま 時(とき)は流(なが)れ 消(き)えていった
(C)(布和)教科書(きょうかしょ)の落書(らくが)き 君(きみ)が教(おし)えてくれた
何気(なにげ)ない時間(じかん)の 隙間(すきま)にある 幸(しあわ)せの欠片(かけら)
(合)眩(まぶ)しい光(ひかり)が 僕(ぼく)らを包(つつ)み込(こ)んで
まだ知(し)らない 遠(とお)い場所(ばしょ)へ
君(きみ)と僕(ぼく)を運(はこ)んでゆく
消(け)せはしないよ 僕(ぼく)らが居(い)た世界(せかい)は
色褪(いろあ)せても 綻(ほころ)んでも
あの日(ひ)のまま続(つづ)いてゆく
同(おな)じ場所(ばしょ)で また、会(あ)える日(ひ)まで