ワン切りの電話 非通知の感情
テレパシーは勝手に 片思いの君へ
ベテランのストーカー 潜む君の職場
ご馳走になるその 取り乱している姿
つぶやきの君を 読み返すのが日課
透察しながら リプ通知に浮かれた
「またのご来店を」と 君を見送れば
ストローをこそこそ 頂いちゃうのはどうかな
「スキ」の在り方は
非倫理的だと知らずに
願いはただ
「「不可侵領域に付け込むなら…！」」
誰だあの女は
誰だあの男は
関係が良さそうみたいだな
羨望と不安が 攪拌機にかけられた
込み上がる
一方通行な気持ちを、そう我慢
でも引き攣った笑顔 翳り果てた
いつもの帰路は ガランとした夕方
尾行けられても 気付かない君はバカだな
マスクにサングラス 怪しさの三文芝居
気付かないだなんて 思える君はバカだな
「アイ」の在り方は
自己撞着だと知っても
望みはいま
不完全領域に振り切ってさあ
君が裏切るなら
君が見捨てるなら
ただではすまないのさ
羨望と厭悪 遠心機にかけられた
噴き荒れて
制御不能な気持ちは、そう爆発ぜた
ほら 好きだった笑顔 欠けて見えた
君が「そう」だったら——
側に居てよ
ずっと見ててよ
↓△
そばにいてよ
ずっとみててよ
↓△
ソバニイテヨ
ズットミテテヨ
↓△
コッチヲ ミテヨ
コッチヲ ミテヨ
↓△
叶 わ ぬ 夢 幻 が サ い た
誰だあの女は
誰だあの男は
私では不十分なのか？
狂気と愛情が 融合炉にかけられた
燃え尽きた
《危険エリア》——気持ちが、そう侵犯す
その 好きだった笑顔 赫く染めた
