「嘘をつくのは得意なんだ」
「でも、本音は少し苦手でさ」
「可笑しいね、いつだって」
「本当の話が、一番嘘臭いんだよ」
ビ…
「あれ、早まっちゃった」
「わざとだけどね」
ビバップな浮遊感
夜が次第に乱反射して
ツービートで光って
たまには愚痴っちゃって良いかな
ねえ、ちょっと話そうか
馬鹿な自傷症性なんだけど
もうなんか収まんない
ネタ話だって体で一つどう?
「さぁ、聞く準備はいいかな?」
「まぁ、どうせ決めるのはこっちなんで」
じゃあ、ちょっと喋ろうか
僕の非凡でいて妙なとこ
平凡を装った
僕がずっと悩んでいる事
十年は経ちそうな
ある日『怪物』の声がして
心臓を飲み込んだ
『嘘をつき続けろ』ってさ
それ以来、僕は嘘つきで
騙せない人や物も無くなって
『怪物』に成り果てちゃってさ
…ああ、ごめんね
泣かないで
全部法螺話だよ
オーマイダーティ
なんて醜態
僕は誤魔化す
なんて言ったって
この本心は不気味じゃない
偽って そっぽ向いて
嘘を重ねて
僕は今日もまた
徒然、嘲笑う
「ははっ…はぁ、つまんねぇ」
「ん?はっ、なんも言ってないよ」
「あぁ、そういえばもう時間だ」
「ごめん、行かなくちゃ…」
「なんてね」
ビバップ、消えそうな
夜が嫌いそうな少女にも
ツービート、泣きそうな
嘘が嫌いな青少年にも
そう、もう同じ様に
ちゃちな『理想』がインプットして
心臓を飲み込んだ
それ以来気づいたんだ 僕らは
単純に理想叶ったとして
一人ぼっちじゃこの世は生きてけない
それも嘘?
いやいや、本心だよ?
崩れそうな脳が『NO』で満ち満ちていく
オーマイダーティ
もっと聴いて 僕の心を
我が儘を この噓を 本物を
「寂しいよ」なんて言った
僕は変わらない
ニヤけそうな程、常々呆れてる
「はぁ、はいはい」
「代わりに聞いてこようか?」
「あの、すみません」
「こいつと仲良くしてくださる方 いらっしゃいませんか?」
「ははっ、いるわけないじゃん」
オーマイダーティ
もう嫌いだ ほら、聴かせてよ
呆れちゃうような僕なんて
もう救えない?
「問題ないぜ」なんて言って
君は変わらない
「ああ、ミスっちゃった」
また 不気味な僕に 常々溺れてく
「あぁ、ちょっと喋りすぎちゃったね」
「まぁ、ただの法螺話だからさ」
「それじゃあ今日はこの辺で」
「次に合図が鳴った時は」
「もっと不思議な話をするよ」
「何、その顔」
「今 回 は、嘘じゃないよ」
「じゃ、またね」